TOEFLの概要
TOEFLテストは世界中で毎年約80万人が受験している、英語運用能力テストのリーダー的存在です。
高い信頼性のもと、40年間にわたり客観的かつ正確なテストとしてグローバルに活用されてきました。
アカデミックな英語によるコミュニケーション能力を測定する、より実践的なテストとして常に注目を集めています。
米国非営利教育団体The College Board およびThe Graduate Record Examinations Boardの委託で、米国、カナダの大学に留学を希望する外国人学生が大学での授業についていける英語力を有しているかを評価するため、1964年に同じく米国非営利教育団体であるEducational Testing Service(ETS)が開発しました。
現在、アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリアなど世界の大学等5,000校以上が、英語を母国語としない入学申請者に対してTOEFLテストスコアの提出を要求しているのに加え、各種の政府機関、奨学金プログラムなどでもTOEFLテストスコアを利用しているほか、日本国内でも学内単位認定や、入試優遇、海外派遣選考の目安としてなど新しい方面での利用も増加中です。
3種類のTOEFLテスト
(1)TOEIC iBT
TOEFL iBTについての詳細は、TOEFLテスト公式WEBサイトを、日本語による概要はこちらをご覧下さい。
なお、実施が決定しているテスト日、会場に関する情報は、TOEFLテスト公式WEBサイトをご確認下さい。
このスピーキングテストが加わった新形式のTOEFLテストは、2005年9月の米国での導入に始まり、現在全世界で段階的に実施されています。
全世界のTOEFLテストは、今後このTOEFL iBTのフォーマットに統一されていきます。
【特徴】
〜より実際のコミュニケーション能力重視へ〜
・ スピーキングセクションが加わり、4技能(読む・聞く・話す・書く)を測定
・ 全セクションでメモ(Note-taking)が可能
・ 4技能を複合的に測定する問題形式(Integrated Task)の追加
【構成】
スコア 0-120
Reading (60-100分) | アカデミックな長文読解問題(3-5題)
TOEFL CBTに類似した内容に加え、新しい出題形式の問題
Review やGlossaryなど、受験者に便利な新機能 |
0-30 |
Listening (60-90分) | 講義形式の問題(4-6題)
複数人数による会話の問題(2-3題)
TOEFL CBTに類似した内容に加え、新しい出題形式の問題 |
0-30 |
Break(10分) |
Speaking (20分) | Independent Task (Speaking、2題):
身近なトピックに関して口頭で解答する問題
Integrated Task (Reading、Listening、Speaking、2題):
読み、聞いた内容に関して口頭で解答する問題
Integrated Task (Listening、Speaking、2題):
聞いた内容に関して口頭で解答する問題 |
0-30 |
Writing (50分) | Integrated Task
(Reading、Listening、Writing、1題、20分):
読み、聞いた内容に関して文章で解答する問題
Independent Task (Writing、1題、30分):
身近なトピックに関してエッセイを作成する問題
*解答はタイピングのみ、手書き不可。 | 0-30 |
(2)TOEFL PBT
2006−07年度のTOEFL PBTの実施日は決定していますが、日本での今後の実施の有無は未定です。
【特徴】
教室で行なわれる筆記試験
・マークシートによる解答(TWEは除く)
【構成】
スコア 310-677
Writing(TWE)
(30分) | 1-6 ※TWEのスコアは全体スコアと独立して表示される。 |
Listening
Comprehension | 31-68 |
Structure/
Written Expression | 31-68 |
Reading
Comprehension | 31-67 |
*休憩なし
(3)TOEFL CBT
(日本におけるTOEFL CBTは2006年9月末をもって終了)
身分証明書(ID)について
TOEFLテスト受験には規定の身分証明書(ID)が必要です。
TOEFLテスト受験で認められる身分証明書(ID)は、米国ETSの定める以下のIDのみです。規定の身分証明書(ID)を試験当日に受付で提示できない場合は、いかなる理由があっても受験は許可されません。また提示するIDの氏名の表記は、予約時に登録した氏名と同じでなければなりません。必ず有効なIDをご用意ください。
詳細については、必ずTOEFL Information and Registration Bulletinに記載のIdentification Requirementsおよび米国ETSのTOEFLテスト公式WEBサイトでご確認ください。
原則:パスポート
原本(コピー不可)、試験当日に有効であること
1.日本国籍の方が日本で受験する場合
1点のみで有効となるID(Primary ID)はパスポートのみ。
パスポートを持っていない場合は、いずれかの以下の「決められたID2点の組み合わせ」を提示すること。
*いずれも有効期限内・原本に限る(コピー不可)
・日本の運転免許証と学生証(写真・サインのあるもの)*1の組合せ
・日本の運転免許証とConfirmation of Identity Letter*2の組合せ
・写真付住民基本台帳カードと学生証(写真・サインのあるもの)*1の組合せ
・写真付住民基本台帳カードとConfirmation of Identity Letter*2の組合せ
重要:学生証に関する変更(2006年10月1日より)
TOEFLテストは、テスト申し込み時にアルファベットで受験者氏名の登録をしていただきます。試験当日は、この申込時に登録した氏名のアルファベットのスペルと持参したIDに記載されている氏名のアルファベットのスペルの照合を行います。よって英字表記の無い学生証は当日スペルの確認ができませんので、受け付けられません。
*1 学生証にサインが無い場合、消えないペンでサインしても特に学校で問題にならなければ、その場でサインすれば有効な身分証明書として認められます。発行元は在学している学校教育法第一条で定める学校であること。
なお、専修学校及び各種学校が発行する学生証は対象となりません。
*2 ETSが規定する所定の項目が記載されていること。
発行元は在学中または卒業した学校教育法第一条で定める学校(小、中、高等学校、大学等)が発行するものであること。専修学校及び各種学校が発行するConfirmation of Identity Letterは対象となりません。
<注意>
・いずれのIDも原本(コピー不可)、試験日当日に有効であること
・上記以外の組合せは不可
・日本の運転免許証、学生証、写真付住民基本台帳カード、Confirmation of Identity LetterのいずれのIDも、一点のみの提示では受験不可
・住民基本台帳カードは写真付のカードのみ有効
TOEFL CBT/PBTとの違い
・「ストラクチャー(文法)」セクションが廃止となり「スピーキング」セクションが追加
〜「読む ・聞く ・話す ・書く」の4技能を総合的に測定〜
・金曜日、土曜日、日曜日に年間30〜40回試験実施予定
〜受験希望者は電話 ・オンライン・郵送にて希望のテスト日を予約〜
・スコアスケール
TOEFLR iBT:0〜120(各セクション30)
・全セクションでメモ(Note - taking)が可能
・Writingセクションは タイピングのみ(手書きは不可)
・スコア確認 テスト日の15営業日後からオンライン上でスコア確認が可能になると同時に、米国ETSより受験者へ発送。
受験料
Early registration(試験日の7日前までの申し込み)とLate registration(試験日の4日前(中3日)までの申し込み)の2つの申込締切日があり、締切日によって受験料が異なります。
Early registration:170米ドル
Late registration:195米ドル
試験日・会場
年間30〜40回、金曜、土曜、日曜に試験日が設けられます。
会場は全国各地に設置の予定です。
注意
TOEFL iBTは7日間に1回しか受験できません。(2006年8月1日より適用)
7日間に2回以上受験すると、スコアは出ず、リファンドもされませんのでご注意ください。
試験日と会場
*随時追加されます。
*満席になり次第締め切られ、ETSのOnline Registrationのテストセンターリストから削除されます。
*オンライン申込のみ受付けている会場もあります。
*できる限り24時間受付、便利で安全なシステムのオンライン申込をお勧めしますが、アール・プロメトリック株式会社での電話申込希望の場合は受付可能会場をこちらでご確認の上、お申込ください。
申込方法
注意
TOEFL iBTは7日間に1回しか受験できません。(2006年8月1日より適用)
7日間に2回以上受験すると、スコアは出ず、リファンドもされませんのでご注意ください。
試験申込方法は、(1)オンライン、(2)申込書郵送、(3)電話、の3種類があります。
受験料支払い方法は申込方法によって異なります。
(1)オンライン
24時間受付、便利で安全なシステムのオンライン申込をお勧めします。
締切 |
Early registration:各試験日の7日前
Late registration:各試験日の4日前(中3日) |
支払い方法 | クレジットカードのみ *1 |
注意! Late registrationの場合は受験料に Late registration fee (25ドル)が追加されるため、受験料が195ドルになります。
(2)申込書郵送
送付先 |
〒104-0033
東京都中央区新川1-21-2
茅場町タワー15F
アール・プロメトリック(株)TOEFL係 |
締切 | 最も近い希望受験日の4週間前まで必着 |
支払い方法 | ・郵便局の国際郵便為替 *2
・銀行の送金小切手 |
(3)電話
・申込方法
電話申込の際、Bulletin添付のInternet-based Test(iBT) Registration Formに記載の申込に必要な事項を聞かれるので、まず電話をする前に必要な情報を準備する。
全ての情報がそろったら、以下へ電話する。
予約先 |
電話番号 03-5541-4800
アール・プロメトリック(株)RRC予約センター
(土日祝祭日を除くAM9:00〜PM6:00) |
締切 |
Early registration : 各試験日の7日前
例:試験日が10月14日(土)の場合、予約センターが土曜日休業のため締切は10月6日(金)
Late registration : 各試験日の4日前(中3日) |
支払い方法 |
クレジットカードのみ *1 |
*Late registrationの場合は受験料に Late registration fee (25ドル)が追加されるため、受験料が195ドルになります。
*1. 使用可能なクレジットカード
VISA、Master、AMEX、JCB、Discoverのみ。
本人名義でなくてもカードホルダーの了承を得ていれば使用可能。
*2. 国際郵便為替の入手方法
郵便局で国際郵便為替を作りたいと申し出れば、必要書類を記入し、作成する為替の額面金額を円価で支払うことにより、誰でもその場で発行してもらえる。手数料は500円(2006年2月現在)。
スコア
スコアの確認/受験者用スコアの送付
試験日の15営業日後からTOEFLテスト公式WEBサイトのlogin画面から〔My Home page/個人ページのView Scores/スコアを見る〕で確認できる。
また、同時に受験者本人へスコアがETSから郵便にて発送される。
*従来のTOEFL CBTと違い、テスト終了後のスコアの表示はない。また、Official Score Reportの送付手続きも試験当日にはできない。
Order Score Reportの送付手続き
試験日前---無料での手続き
試験申込時または試験日前日の午後10時までにTOEFLテスト公式WEBサイトのLog In画面から〔My Home page/個人ページのOrder Score Report/スコアレポート注文〕で手続き。
試験日後---有料での手続き
(1)TOEFLテスト公式WEBサイトのLog In画面から〔My Home page/個人ページのOrder Score Report/スコアレポート注文〕で手続き
支払い:クレジットカードのみ(VISA、Master、AMEX、JCB、Discover)
(2)TOEFL iBT Official score Report Request Formを記入し、ETSへFaxまたは郵送
支払い:Faxの場合はクレジットカードのみ、郵送の場合は国際郵便為替、送金小切手、クレジットカードのいずれか
スコアの受取・請求
スコアの有効期限(全フォーマット共通)
TOEFLテストでは、2種類のスコア票が存在します。Examinee's Score Recordは受験者用控えスコア票であり、多くの場合、公式なスコア票としては認められず、本人の確認用のみとなります。それに対し公式スコア票はOfficial Score Reportとよばれ、米国ETSより直接団体に送付されるもので、受験者には送付されません。
これは、公式な目的でスコア票を提出させる際に改ざんができないよう配慮されているためです。TOEFLテストスコアの提出を大学または団体が要求している場合、通常このOfficial Score Reportを指しています。取得した点数は2年間有効ですので、その間に大学や機関に提出するなどで公式なスコア票が必要になった際には、米国ETSにOfficial Score Reportの送付依頼をしてください。
【Official Score Report(公式スコア票)】
試験当日に4校まで無料で送付手続きが可能。郵送到着時期などの目安はExaminee's Score Recordと同様。
4ヶ所以上送付する場合や試験日後に手続きする場合は有料。スコア有効期限内であれば、何ヶ所でも送付依頼可能。
スコア送付の手続きの方法
【テスト当日】
CBT | | PBT |
スコア表示画面のあと、スコア送付先選択画面で下記の手続きを行う。
送りたい大学のある国・州を選ぶ。
↓
リストが表示されるので、そこから送りたい大学を選ぶ。
↓
リストにない場合は、試験監督官に申し出る。
Institution Codeまたはスコア送付先の名称および住所(英語)が必要なので、控えて会場に持っていくこと。 |
|
解答用紙のInstitution Code記入欄を記入し、下記の手続きを行う。
試験日前にInstitution Codeを受験票の裏の控え欄に記入しておく。
↓
当日の指示に従い、アンサーシートの記入欄に、控えておいたナンバーを記入する。
Institution Codeがない場合は、テスト後に手続きすること(有料)。
|
【受験後】(受験日から2年以内のスコアに限る)
1. Additional Score Reports by Phoneを利用
:電話による送付手続き(もっとも早いスコア送付方法)
以下の条件が整っている場合のみ利用可能
・スコア送付先がInstitution Codeを有している場合
・プッシュホン回線の電話をご使用の場合
・指定のクレジットカード(VISA、Master、AMEX、JCB)での支払いが可能な場合
手数料 | 17米ドル/送付団体+12米ドル/call
*1コールにつき6件まで |
発送時期 | 4営業日後 |
以下の情報をそろえた上、電話すること。
・16桁のAppointment Number(CBT)
または7桁のRegistration Number(PBT)
・使用可能なクレジットカード
・受験日
・生年月日
・Institution Code
・Department Code(大学の場合は「00」、大学院の場合はBulletinのDepartment Codeから該当する番号を選ぶ)
2. TOEFL Official Score Report Request Formを利用
:FAXまたは郵便による送付手続き
Information and Registration Bulletin(受験要綱)添付またはETSのTOEFLテスト公式WebサイトからダウンロードしたTOEFL Official Score Report Request Formを利用
FAXの場合
手数料 | 17米ドル/送付団体 |
支払い | クレジットカードのみ(VISA、Master、AMEX、JCB) |
発送時期 | 米国ETSにてRequest Form受領後2週間 |
郵送の場合
手数料 | 17米ドル/送付団体 |
支払い | クレジットカード(VISA、Master、AMEX、JCB)
銀行の送金小切手、国際郵便為替 |
発送時期 | 米国ETSにてRequest Form受領後2週間 |
【Official Score Record(公式スコア票)未着】
受験日または受験後にOfficial Score Report(公式スコア票)送付依頼手続きをしたにもかかわらず、送付希望先からスコアが届いていないという連絡があった場合は、以下のコピーを送ることにより、ETSから既に発送されていることの証明とすることができます。
テスト当日に手続きした場合
Institution Code欄に送付先番号が記載されたExaminee's Score Record(受験者用控えスコア票)
受験後に手続きした場合
発送先のInstitution Codeが記載された、ETSから受験者本人に届くAcknowledgement
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